ロッテ・奥村頼人「まずは第一歩を踏み出すことができた」10日に二軍公式戦デビュー。「同期の高卒の中では一番投げていない」、「自覚しないと」と危機感

ベースボールキング

 「まずは第一歩を踏み出すことができたと思うので、大きな怪我なくここまで来れたので、そこは良かったと思います」

 ロッテのドラフト3位・奥村頼人(横浜高)は10日の巨人二軍戦で、二軍公式戦デビューを飾った。

 3-3の6回にマウンドに上がった奥村は、先頭の山瀬慎之助を2ストライクから4球目の120キロチェンジアップで空振り三振。プロで最初のアウトを三振で飾った。続く郡拓也にストレートをレフト前に弾き返され、湯浅大に10球粘られ四球。一、二塁とピンチを招いたが、三塚琉生を1ストライクから2球目のスライダーで二併に仕留め、二軍公式戦初登板は、1回・18球を投げ、1被安打、1奪三振、1与四球、無失点だった。

 山瀬をチェンジアップで三振に仕留めるなど、同日の変化球について奥村は「高校の時は変化球をあまり投げていなかったので、真っ直ぐはもちろんなんですけど、真っ直ぐだけじゃダメだと思います。変化球だったりを磨いていかないといけない。そういう意味では空振りが取れたというのは一つ自信になったと思います」と振り返った。

 一方で、高校時代磨いてきたストレートに関しては「ファウルは取れるんですけど、空振りを取れないので、まだまだ磨いていかないといけないなと思います」と、納得がいっていなかった。

 実際にプロの打者と対戦して、課題や収穫は見つかったのだろうかーー。

 「プロのストライクゾーンに慣れないといけないと思います。あとはストライクゾーンを意識しすぎると甘い球を投げても打たれるので、その辺のバランスをやっていきたいと思います」

◆ 「ゲームに投げさせてもらえるようになっていかないと」

 高卒1年目。これからプロ野球選手として長く戦っていくためには、今の時間をどのように過ごすかが重要になってくる。日々の練習の中で自身に課していることはあるのだろうかーー。

 「同期の高卒の中では一番投げていないので、焦らず、でもやることはしっかりやっていかないといけないと思います。一番投げていないというのは、自覚しないといけない。それなりの理由があると思うので、そこを探していってゲームに投げさせてもらえるようになっていかないといけないと思います」

 奥村は10日の巨人二軍戦で実戦デビューを果たしたが、ドラフト同期で同じ高卒でプロ入りした同1位・石垣元気(健大高崎高)はファームで5試合に登板すれば、育成1位の中山優人(水戸啓明高)も2試合に登板している。

 もちろん今も大切だが、今取り組んでいることを将来にどのように繋げていくかも大事。その意味では、19日のロッテ浦和球場での練習では4年目の菊地吏玖とキャッチボールを行い、キャッチボール後には会話するなど、菊地だけでなく、いろんな選手に話を聞いたりして、貪欲に学ぼうとする姿がある。

 「ロッテの先輩方は質問しても、色々と答えてもらえます。たとえば残留練習で一軍の先輩もいるので、質問しながらやっていけたらいいなと思います」

 この貪欲さはプロ入り直後の種市篤暉と重なるところがある。種市も若手時代、残留練習で当時一軍の先発投手がロッテ浦和のブルペンで投球練習した際、その先輩投手から事前に教わっていたことを “こういうところを意識しているんだ”と考えながらブルペンを見学していた。奥村も、一軍先発投手の残留練習で一軍の先発投手がブルペン入りする際、見学したりするのだろうかーー。

 「(先輩のブルペンを)見たり、小島(和哉)さんに見てもらったりしています。自分が投げているだけの感覚ではなくて、いろんな経験がある人たちに見てもらった方が何か感じる部分があると思うので、色々聞きながらやっています。数をたくさん聞いて、合う合わないを確かめていけるのは、高卒のメリットだと思います。まだまだ失敗できると思うので、色々挑戦していければなと思います」

 数年後、一軍で活躍するため、コーチや先輩にいろんな話を聞いて引き出しを増やし、“投手・奥村頼人”を作っていってほしい。

取材・文=岩下雄太

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