
ロッテのドラフト1位・西川史礁外野手(22)=青学大=が28日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)で「1番・左翼」で開幕スタメンデビューすることが27日、決まった。同日の敵地での全体練習後、吉井監督と西川が明らかにした。
突然の機密情報解禁だった。練習後、取材を受けている西川に、吉井監督が笑みを浮かべながら近づいた。肩を抱いて「『俺、1番』って言っていいから」とひと言。指令を受けたドラ1は吹っ切れたように「練習前のミーティングで言われました。最初、ボードを(パッと)見たときに『自分の名前がない』と思って、焦ったのですが、一番上にあった。初球からどんどん振っていこうと思います」とソフトバンク・有原との対決を心待ちにした。
ロッテ新人外野手の開幕スタメン出場は、19年の藤原以来、6年ぶり。本人によると「1番」を打つのは、侍ジャパンの一員として出場した昨年3月7日の欧州代表戦(京セラD)以来となる。経験値はほぼないが、オープン戦14試合で打率4割1分、6打点を挙げた、初球からためらいなく振る積極打法は攻撃型1番として魅力的だ。フリー打撃では左中間席上段まで打球を運ぶなど、好調を維持しており「自分の攻めるスタイルは大学からずっとやってきたこと。ブレずに、開幕戦から攻めていこうと思っています」と強気な言葉が口をついた。
抜てきを決断した吉井監督は「勢いをつけたい。オープニングゲームなので、今年のマリーンズはいい意味でも悪い意味でも『やらかすぞ』っていう意思表示です」と不適な笑みを浮かべた。初回のプロ初打席、有原の球を捉えて先制の先頭打者弾―。新人では球界初の偉業となる最高の「やらかし」を見てみたい。(阿見 俊輔)
◆記録メモ 開幕戦で本塁打した新人は、昨年のデビュー2打席目に同点3ランで記録した度会(D)まで14人。このうち初打席で打ったのは、50年の戸倉勝城(毎日)、14年の西浦直亨(ヤ)と2人だけ。ともに先発出場で戸倉は4番、西浦は8番だった。開幕戦で新人による初回先頭打者アーチは、これまで一度もない。
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