今季、開幕から先発ローテーションを守り最後まで投げ抜いた、埼玉西武の野上投手。勝利数ランキングではリーグ7位タイの11勝、同9位の防御率3.63という好成績を残し、4年ぶりとなるチームのAクラス入りに大きく貢献した。
鹿児島・神村学園のエースとして、2005年、春の選抜で準優勝投手となった野上投手は、日産自動車を経て2008年のドラフト2位で埼玉西武に入団する。1年目から7試合の先発を含む25試合に登板し、3勝5敗3ホールド1セーブという成績。防御率は4.45ながら、社会人出身らしくあらゆる起用に応えて一軍の戦力となった。
その後2011年までは主に中継ぎを務めていた野上投手だが、2012年からは先発としての登板機会も増えていく。同年途中に先発ローテーション入りを果たして8勝5敗、防御率2.97と結果を残すと、翌年にはチーム最多タイとなる11...