チームを支えるいぶし銀。移籍組ベテラン選手達の活躍ぶりを振り返る

2017.10.4(水) 00:00 パ・リーグ インサイト 成田康史

9月16日、福岡ソフトバンクがリーグ史上最速でパ・リーグ優勝の栄冠に輝き、いよいよレギュラーシーズンも残り数試合で終わりを迎える。各チームが若手選手主体のメンバーに切り替えつつある中でも、2000本安打達成を目指す福浦選手(千葉ロッテ)や、田中賢選手(北海道日本ハム)など、生え抜きのベテランは得難い精神的支柱となっている。しかし、中にはFAやトレードなどでそのチームに加入したベテラン選手たちもいる。今回はそんな選手たちの活躍ぶりを見ていきたい。
まずは、開幕から上位争いを繰り広げてきた楽天を支える藤田選手だ。近畿大学を卒業し、ドラフト4位で横浜(現・横浜DeNA)に入団した藤田選手は、2009年に自身初となる100試合出場を達成し、順調に一軍に定着していった。しかし同期入団の石川選手が頭角を現すと、出場機会も減少。2012年シーズンの途中に、トレードで楽天へと移籍した。
移籍後は3割を超える打率を残すなど、打撃力が開花。そして2013年、堅実な守備を武器に正二塁手としてチームのリーグ優勝、日本一に大きく貢献した。自身初となる規定打席にも到達し、ベストナインとゴールデングラブ賞を同時受賞。翌年は全試合出場を果たすと、球界屈指の二塁守備の名手としての地位を確固たる...

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