三木肇監督のもと始動した2025年の東北楽天は、67勝74敗2分、勝率.475、パーソル パ・リーグ4位でシーズンを終えた。4年連続4位と悔しい結果に終わった一方で、多くの若手選手が頭角を表し、来季に向けた収穫も多かった1年とも言えるだろう。今回は、東北楽天投手陣の2025シーズンを振り返っていく。
3年連続リーグワーストだったチーム防御率はリーグ4位タイの3.37とやや良化
チーム防御率は昨季まで3年連続リーグワーストだったが、今季は、リーグ4位タイの3.37。同じく昨季リーグワーストだった失点もリーグ3位と、昨季までの課題が少しずつ改善されつつある。
しかし、今季規定投球回に到達した投手は0人。なかでも昨季2桁勝利を挙げた早川隆久投手は2勝8敗、防御率4.35、藤井聖投手は6勝7敗、防御率3.20に終わるなど、先発陣に課題が残った。しかし、その一方で、西垣雅矢投手はリーグ2位の63試合に登板すると、西口直人投手はトミー・ジョン手術を乗り越え、52試合で防御率1.07を記録。昨季から中継ぎに転向した藤平尚真投手は今年も安定した投球を披露するなど、中継ぎ陣の活躍が目立った。
最年長・岸孝之は通算400試合先発登板を達成
チーム最年長の岸孝之投手は、規定投球回には到達しなかったものの、チーム2位の109イニングを消化。今年も衰え知らずの粘り強いピッチングでチームを支えた。4月3日埼玉西武戦、今季初登板となった試合では、7回1失点で勝利投手となり、ルーキーイヤーから19年連続の勝利をマーク。さらに、8月26日の福岡ソフトバンク戦では、6イニングを投げて1失点(自責点0)と試合をつくり、自身通算170勝に到達。同試合でNPB通算22人目となる400登板...
続きを読む