被安打・自責「0」は途切れたが……。試練を乗り越え、モイネロ投手は福岡ソフトバンクのブルペンを救えるか

2017.7.20(木) 00:00 パ・リーグ インサイト 馬塲呉葉

去る7月12日に行われた前半戦最後のパ・リーグ首位攻防戦、第2戦。リーグ1位の楽天は、すでに前半戦首位ターンが確定していた。しかし何とか一矢を報い、ゲーム差を縮めて後半戦を迎えたい2位の福岡ソフトバンクは、今季頭角を現してきた松本裕投手にこの日の先発マウンドを託した。
楽天の先発は岸投手。試合は息詰まる投手戦となり、結果的にペゲーロ選手の看板直撃弾で2点を奪った楽天が完封勝利を決めた。福岡ソフトバンクは惜しくも敗れたが、松本裕投手は5回2失点で踏ん張り、その後を受けた救援陣も無失点リレーをつないでいる。そして、福岡ソフトバンクの2番手として6回から登板し、3イニングスをほぼ完璧に抑えたのが、5月に加入したばかりの若き左腕・モイネロ投手だった。
モイネロ投手は、デスパイネ選手と同じキューバ出身の21歳。今年3月に行われた第4回「ワールド・ベースボール・クラシック」にキューバ代表として出場し、5月10日に福岡ソフトバンクと育成契約を結ぶ。三軍で2試合に登板した後、ウエスタン・リーグで5回2/3を投げて自責点0、奪三振8の快投を披露すると、約1カ月後の6月16日に、本人も驚くほどの早さで支配下選手登録を...

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