東北楽天の選手による全試合フルイニング出場は、20年の歴史で初めてだった
東北楽天の小郷裕哉選手が、2024年シーズンにおいて12球団の選手で唯一となる全試合フルイニング出場を達成した。この記録は東北楽天にとって球団史上初となる快挙であり、創設20年目という節目の年に、文字通りの不動の主軸として球団史に名を刻んでみせた。
今回は、セイバーメトリクスの分野で用いられる指標をもとにした、小郷選手の特徴と強みを紹介。それに加えて、球団初となる交流戦優勝に大きく貢献した2本の「起死回生の一打」を映像とともに振り返ることによって、一切の休みなくシーズンを駆け抜けた小郷選手の貢献度の高さについてあらためて考えていきたい。
2023年シーズンは積極打法で結果を残したが、2024年シーズンは選球眼を再び向上させている
小郷選手がキャリアを通じて記録してきた、年度別の各種指標は下記の通り。