即戦力の投手には、1年目から2桁勝利が期待されることが少なくない
4月3日、埼玉西武の武内夏暉投手が7回1安打7奪三振無失点という圧巻の投球内容を見せ、見事にプロ初登板初勝利を飾った。武内投手をはじめ、今季は期待の新人投手が多く存在するだけに、1年目から先発陣の一角に加わる投手が複数名現れる可能性もあるはずだ。
即戦力と目される先発投手にとって、「シーズン2桁勝利」が成功の基準とされることは少なくない。それでは、プロ1年目から2桁勝利を記録したパ・リーグの新人投手は、過去においてどれだけ存在したのだろうか。
今回は、2000年以降のパ・リーグにおいて、ルーキーイヤーに2桁の勝ち星を挙げた投手たちを紹介。それに加えて、各投手が2年目以降に残した成績についても確認することによって、この記録が持つハードルの高さについて考えていきたい。(成績は4月11日の試合終了時点)
一定以上の防御率と、長いイニングを投げるスタミナが求められる?
2000年以降における、プロ1年目にシーズン2桁勝利を記録したパ・リーグの投手たちの顔ぶれは下記の通り。