70勝68敗5分で2位につけた千葉ロッテ。負けたら4位転落の状況で迎えた2023シーズン最終戦、4位・東北楽天を相手に勝利を収め、3位・福岡ソフトバンクと「0」差でシーズンを終えた。
本記事では、投手編、野手編に分け、千葉ロッテの2023シーズンを振り返っていく。
規定投球回到達は1名。チーム防御率リーグ5位と苦戦した投手陣
今季は先発陣の離脱が多く、規定投球回に到達したのは小島和哉投手のみ。それでも、種市篤暉投手、西野勇士投手、メルセデス投手が100イニング以上を投げ、美馬学投手、佐々木朗希投手も90イニング以上を消化した。離脱が短期的だったこともあり、苦しみながらも運用はできていた。
一方のリリーフは、益田直也投手がリーグ3位の58試合に登板、ペルドモ投手、坂本光士郎投手も50試合登板に到達。開幕前にトレードで移籍してきた西村天裕投手も好成績を残している。結果的にはリーグ5位の防御率3.40、完投はわずかに1となったが、新戦力の躍動、手術明けの投手も活躍するなど、明るい話題も多かった。
3年連続規定到達。チームを支える左のスターター
小島投手は3年連続の規定投球回に到達した。昨季は防御率3.14も援護に恵まれず3勝にとどまったが、今季は25試合の登板で10勝をマーク。防御率こそ3.47と数字を落としたが、リーグ4位の158.1回を投げ、QS率は64%と、シーズンを通して先発投手の役割を果たした。
種市篤暉が右肘手術から復帰。自身初の2桁勝利と躍進
2020年9月に右肘の内側側副靭帯再建手術を受けた種市投手。昨季4月の二軍戦で実戦復帰、8月に一軍へ復帰も、1試合のみの登板に終わっていた。今季は開幕ローテーション入りすると、4月9日に988日ぶりに一軍で白星をマーク。5月16日には、9回3安打2四球9奪三振1失点(完投は記録されず)を投げ、完全復活を...
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