エスコンフィールド初年度、優勝を目指して挑んだ2023シーズン。北海道日本ハムファイターズは60勝82敗1分、勝率.423で2年連続の6位に終わった。本記事では投手編、野手編に分け、北海道日本ハムの2023シーズンを振り返っていく。
チーム打撃成績は昨季から横ばい。守備のミスも目立つ1年に
今季は投手陣が健闘した一方で、チーム打率.231(リーグ6位)、本塁打数100(4位タイ)、得点数464(5位)と野手は苦難の1年に。昨季の成績(打率.234、100本塁打、463得点)と比べても、数字は横ばいだった。
四球数は2022年の352個から、397個と多少改善が見られた。しかし、守備では94失策と、12球団で唯一の90個以上の失策を記録。ディフェンスは大きな課題が残った。
プロ5年目・万波中正の才能が開花。リーグ4位の25本塁打をマーク
今季の北海道日本ハムで最も存在感を放ったのが万波中正選手。昨季、100試合で14本塁打を記録した若きスラッガーが、攻守で躍動を続けて141試合に出場し、定位置を確立した。
5月は打率.267、7本塁打15打点で自身初の月間MVPに輝き、交流戦で打率.328、4本塁打を記録するなど、前半戦終了時点で15本塁打をマーク。選手間投票で自身初となるオールスターゲーム出場を果たすと、球宴史上23人目となる2試合連続本塁打を放ち、第2戦のMVP...