Dバックスのスカウトとしてブラジルで逸材を発掘していたコンドウ氏
日本人選手がMLBに挑戦する際、最初に直面するのは言葉の壁。長くいれば言葉に不自由しなくもなるが、やはり最初は通訳がつくことになる。エンゼルス大谷翔平投手の水原一平通訳は、ベースボールカードになるほど人気を博しているが、今やダイヤモンドバックスの“勝利の方程式”の一角を担う平野佳寿投手にも、信頼できる通訳がいる。平野の通訳を務めるブラジル出身のケルビン・コンドウ氏について、米スポーツメディア「ジ・アスレチック」が特集している。
同メディアによると、コンドウ氏はアマ野球の選手としてブラジル、日本、米国の3か国でプレー。日本では沖縄に住んでおり、平野のこともニュースで見て知っていたというが「いつか彼と仕事をすることになるだなんて、思いもしませんでした」と記事の中で話している。もともとなじみのなかった日本語は、その頃、身につけたものだという。
その後、ブラジルでダイヤモンドバックスのスカウトとなり、球団初のブラジル出身選手となったボー・タカハシ投手や、若手成長株のガブリエル・マシエル外野手などの獲得に尽力したというコンドウ氏。そして今シーズン、球団が初めて独自に獲得した日本人選手として加入した平野の通訳となった。
4か国語堪能で幅広いコミュニケーション能力を誇るコンドウ氏
記事では、コンドウ氏の強みは、ブラジルの公用語であるポルトガル語、英語、日本語、そして中南米諸国で話されるスペイン語にも堪能なことだと紹介。ヒスパニック系の選手とも言葉が通じ、平野と誰が話すことがあっても訳すことができるという。日本語のネイティブではないことは平野も知っていたが、それ以上にコンドウ氏は幅広いコミュニケーション能力を持って...
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