規定打席数。「試合数×3.1」で算出されるこの数字は、レギュラー定着の証として扱われることも多い。2022年のパ・リーグで、規定である443打席に到達した野手は21人のみだが、規定打席に未到達でも、レギュラー選手に匹敵する存在感を見せた選手も。そこで今回は、300打席〜442打席の範囲で好成績を残した7選手をピックアップした。
規定打席まであと一桁打席。牧原大成は3割越えの高打率をマーク
まず紹介するのは、わずかに規定未満の打席数に終わるも、多くの項目でキャリアハイを更新した2選手だ。福岡ソフトバンク・牧原大成選手は443打席まであと「2」、千葉ロッテ・安田尚憲選手はあと「3」届かなかった。
内外野を問わず華麗な守備が魅力の牧原大選手。2022年も一塁手以外の内野と外野の両方を守りつつ、打撃でもアピールを続けた。5月には月間打率.453と驚異的な数字も記録している。7月に一度調子を落としたが、翌月には復調して快音を連発し、自身初となる100安打に到達。リーグ3位に相当する.301という高打率も残すなど、大きく飛躍するシーズンとなった。引退した明石健志選手が背負った「8」に背番号を替えて挑む本年は、どのような活躍を見せてくれるだろうか。
一方の安田選手は開幕一軍を逃すなど、シーズン序盤は苦しい時期もあった。しかし、8月以降は打率.289と好調で、シーズン通しても.263という打率を記録。守備面では三塁手として115試合を守り、攻守両面からチームを支えた。昨季は8本塁打、今季は9本塁打ときているため、プロ入り後初となる2桁本塁打にも期待したいところだ。
リーグ上位の長打力で魅せた山口航輝・万波中正
続いては、ともに2桁本塁打を記録した山口航輝選手と万波中正選手。打撃の確実性にやや課題を残しているが、長距離砲として今後が楽しみになる成績を...
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