「(ボール球を)振っちゃったら振っちゃったでいい」
驚異的なペースで量産している。埼玉西武の山川穂高内野手は12日、本拠地・ベルーナドームで行われた今季セ・パ交流戦最終戦の広島戦で、左翼席へ20号2ランを放った。3月末に右太もも裏を痛め、14試合欠場したにも関わらず両リーグを通じて20発一番乗りを果たし、リーグ本塁打王争いでは2位の千葉ロッテ・レアードに9本差をつけ断トツ。42打点もトップの楽天・浅村に1差の2位。打率も.305でリーグ3位につけている。
3回無死一塁で迎えた第2打席。山川は広島先発のアンダーソンが初球に投じた真ん中高めの147キロ速球をとらえ、左翼席へ運んだ。第1打席ではカウント1-2から、似たような高めのストレート(152キロを計測)を振らされ三振に倒れていた。「いい高さに来たら、ああいう(第1打席のような)空振りもしますが、それは“誤差”と考えています。高めには手を出さない、という考えは僕にはない。基本的に全球行くつもり。(ボール球を)振っちゃったら振っちゃったでいい」と割り切っている。
3月30日の北海道日本ハム戦で走塁中に右太もも裏の肉離れを負い、4月1日から18日間にわたって出場選手登録を抹消。それでもこれまでにチーム63試合中49試合に出場し、20本塁打を積み重ねた。残り80試合をこのペースで量産していけば、33本上乗せしシーズン53本塁打に達する...