エース級の投手を相次いでノックアウト
リーグ最速で30勝に到達し、首位に浮上した福岡ソフトバンクの打線が好調だ。象徴的だったのが5月3日からの7連勝の期間中、山本由伸投手、石川歩投手、エンニー・ロメロ投手といった、登板時点で防御率1点台以下だった投手を相次いでノックアウト。リーグトップの打率を誇る打撃陣が、遺憾なくその実力を発揮した1週間だった。
しかし、今季の野手陣が全てにおいて順風満帆だったわけではない。開幕から絶好調だった栗原陵矢選手は、わずか5試合で大怪我を負って戦線離脱。また、MLBでの実績から期待の大きかったフレディ・ガルビス選手と、経験豊富な松田宣浩選手も、揃って打率1割台と不振に陥っている。
そうした事態に見舞われながら打線が好調を維持している理由は、いったいどこにあるのだろうか。今回は、リーグ随一の破壊力を誇るホークス打線について、より深く掘り下げていきたい。(※成績は全て、5月31日の試合終了時点)
堅実な作戦も絡めて、出塁率の高さを得点に結び付けている
まずは、福岡ソフトバンクが記録している2022年のチーム打撃成績を見ていきたい。