新天地においても、安定感抜群の投球を継続している
初挑戦となったパ・リーグの舞台でも、“らしい”投球を存分に見せつけている。今季から福岡ソフトバンクに移籍した又吉克樹投手が、18試合に登板し失点は未だにゼロ。文字通り完璧な投球内容で、ホークスのブルペンを支えている。
中日時代もリリーフの主軸として長年にわたって活躍していたが、新天地で迎えた今季の投球内容が、さらなる向上を見せている点も興味深い。パ・リーグは速球派の投手が多いことで知られるが、そんな中で、右のサイドスローの又吉投手が繰り広げる、多彩な変化球を活かした投球術は、大いに効果を発揮していると言えそうだ。
今回は、又吉投手のこれまでの経歴を振り返るとともに、今季の投球内容についても紹介。「結果球の割合」「各種の指標」「左右別被打率」という3つのカテゴリーをもとに、その投球術について、より深く掘り下げていきたい。
長年にわたって中日のブルペンを支え、昨季はキャリアハイの数字を記録
まずは、又吉投手がこれまでに記録してきた年度別成績を見ていきたい(成績は5/20試合終了時点)。