36歳にして最多安打・盗塁王の2冠に。荻野貴司の打撃に見られる「進化」とは?

2022.1.25(火) 07:00 パ・リーグ インサイト 望月遼太
千葉ロッテマリーンズ・荻野貴司選手【撮影:丹羽海凪】

故障を克服し、ついに自身初の全試合出場を達成

 2021年、千葉ロッテの荻野貴司選手が最多安打と盗塁王の2冠に輝いた。荻野貴選手はプロ入り当初から、抜群の脚力を活かしたスピード感のあるプレーで大きなインパクトを残していた。だが、毎年のように故障によって戦列を離れる時期があり、その能力をフルに活かせない時期が続いていた。
 しかし、近年は故障離脱が減少し、2021年には143試合全てで1番打者として出場。ついにその高い能力を発揮できるようになりつつある荻野貴選手だが、故障が続いていた時期に比べ、選手としての特性にも少なからず変化がみられることにお気づきだろうか。
 今回は、そんな荻野貴選手の年度別成績や各種指標に加えて、盗塁成功率や内野安打数といった数字を紹介。それらの情報から見えてくる、荻野貴選手の変化について見ていきたい。

長年ケガに苦しめられてきたが、近年はその傾向に変化が見られる

 まず、荻野貴選手の年度別成績について見ていきたい。

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