直近4試合で3完投・2完封。“覚醒”し2桁勝利の小島和哉、飛躍の理由にデータで迫る

2021.10.12(火) 07:00 パ・リーグ インサイト 望月遼太
千葉ロッテマリーンズ・小島和哉投手(C)パーソル パ・リーグTV

9月11日以降の4試合で4連勝、そのうち3試合が完投の離れ業

 長きにわたって左の先発不足に悩まされた千葉ロッテに、待望の左腕エース誕生の気配だ。プロ3年目の小島和哉投手が10月3日の楽天戦で無四球完封勝利を記録し、キャリア初の2桁勝利を達成。小島投手は9月19日の北海道日本ハム戦でも完封を記録しており、9月11日以降の4試合で4連勝、そのうち3試合が完投という離れ業を演じている。
 まさにエース級の投球を見せている小島投手だが、8月終了時点では防御率4.65と、登板ごとの波の大きさは否めなかった。9月に入ってから急激に投球内容を向上させた小島投手に対しては、まさに“覚醒”という言葉がぴったりと当てはまりそうだ。
 では、小島投手が大化けを果たしつつある理由は、いったいどこにあるのだろうか。今回は、年度別成績や各種の指標、期間ごとの成績や球種配分の違い、バッテリーを組んだ捕手別の成績といった要素をもとに、小島投手の覚醒の理由について考えていきたい。(成績は10月11日時点)

昨季までとは異なり、今季は「勝てる投手」へと飛躍しつつある

 まず、小島投手がこれまでに記録した年度別成績を見ていきたい。

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