移籍期限最終日の8月31日、元広島東洋カープの小窪哲也選手が、千葉ロッテに入団することが発表された。小窪選手にとっては、およそ半年以上ぶりのNPB復帰となった。
初出場でいきなり本塁打を放つ豪快デビュー
千葉ロッテ入団後、小窪選手はファーム4試合で打率.385と結果を残し、9月9日のオリックス戦で昇格即スタメン出場を果たす。そして7回の第3打席、移籍後初安打が本塁打に。新天地でのデビュー戦から、強烈なインパクトを残した。
その後、チームは9回の荻野貴司選手の同点本塁打によって、敗色濃厚の試合を引き分けに持ち込んでいる。首位攻防戦という重要な局面で、反撃ののろしを上げる小窪選手の一発は、価値あるものだったと言えるだろう。
今回は、そんな小窪選手の過去の経歴や、広島時代に発揮した長所に加え、千葉ロッテの現在のチーム事情に基づき、小窪選手に求められる役割を紹介。勝利の味を知るベテランが若いチームにもたらすものについて、あらためて考えていきたい。
2009年には正遊撃手の座に大きく近づいたものの……
まず、小窪選手が広島時代に記録した年度別成績について見ていこう。