14試合で2勝9ホールド1セーブと、ほぼ全ての登板で役割を果たしている
8月から幕張にやってきた剛腕は、優勝争いを続けるチームへ瞬く間に溶け込み、ブルペンに欠かすことのできないピースとなりつつある。国吉佑樹投手が後半戦から千葉ロッテのセットアッパーに定着し、防御率1.29と抜群の安定感を発揮。故障で離脱した唐川侑己投手の穴を埋め、佐々木千隼投手、益田直也投手と共に、強力な勝利の方程式を形成している。
横浜DeNA時代はロングリリーフとしての登板が主だったが、移籍後は僅差の試合で1イニングを任されるように。ここまでの14イニングで許した失点はわずかに2つで、2勝9ホールド1セーブを記録するなど、チームの勝利に直結する投球を見せている。9月24日に30歳を迎える右腕が覚醒を果たした理由は、いったいどこにあるのだろうか。
今回は、国吉投手が残してきた年度別成績に加えて、移籍前後における各種指標の違い、結果球になった球種の割合、球種ごとの打撃結果の内訳を紹介。それらの数字をもとに、国吉投手が出色の活躍を見せている理由に迫っていきたい。(成績は9月15日試合終了時点)
横浜DeNA時代はロングリリーフを主戦場に高い奪三振率を記録
まずは、国吉投手がプロ入り後に残してきた年度別成績を見ていこう。