先発陣が苦しむ中、存在感を発揮した2020年
2020年の埼玉西武は、先発の運用に苦しんだ。昨季勝ち頭だったザック・ニール投手が防御率5.22で6勝にとどまり、飛躍が期待された今井達也投手も、防御率6.13で3勝と絶不調。そんな中、高橋光成投手はチーム最多の8勝を挙げ、自身初となる規定投球回に到達する。23歳にして、先発陣の軸と呼ばれるだけの活躍を見せた。
高橋光成投手にとって、2020年は確かな成長を果たした1年だったが、その投球に安定感が増した理由はいったいどこにあったのか。2019年と2020年の成績を比較すると、シチュエーション別の投球成績に大きな変化が見られる。試合数こそ違ったものの、ここ2年で高橋光成投手が記録した各数字を比較していき、若き右腕が見せた進歩により深く迫っていきたい。