神奈川大では“挫折”を経験「エース級の人たちがいっぱいいて、埋もれてしまった」
リーグ3連覇を狙う埼玉西武。リーグ5位と厳しい戦いが続いているが、若手選手たちは1軍の舞台を目指し汗を流している。今年新たに加入した選手を紹介する2回目は、育成ドラフト1位の出井敏博投手だ。
栃木県小山市出身。小学校3年生の時から野球を始め、5年生から投手になった。小・中学校でエースを務め、その頃から「プロ野球選手は夢ではなく、なれるもの」だと考えていた。高校は名門・埼玉栄高に進学。1年生の秋からエースナンバーを背負ったが、1度も甲子園に出場することはできなかった。
「小学校から一番上の背番号でやらせてもらっていたので、実力があると自負していました。なので、生意気ですがプロは目指すものではなくてなれるものだと思っていました。高校3年の夏、県大会準々決勝で自分が打たれて負けてしまった。自分のピッチングが全くできず力を発揮できなかったので、今でも悔いが残...