2017年、野球というスポーツにおいて大切な要素の1つに大きな変化が起こった。ピンチの場面など、打者との勝負を避けたいときにあえて四球を与える「敬遠」について、アメリカ・メジャーリーグで審判にその旨を告げるだけで敬遠が成立する「申告敬遠」の制度が施行された。
この革新的な制度は、翌年海を渡って日本でも導入されることとなった。当初は賛否両論が展開されたが、2年を経て、プレーする選手たち、そして観戦するファンも徐々にこのルールに慣れてきているだろう。
申告敬遠の主な目的は、試合時間の短縮という点にある。投手、捕手間でのボールの受け渡しがなくなることで、試合の展開を速める効果が見込まれた。一方で、敬遠の方法が変わっただけにも関わらず、ここ2年の記録を見るとその数にも変化が...