「最高勝率」の行方は打線の力と切っても切り離せないように思えるが……
プロ野球における投手タイトルの一つとして定められている「最高勝率」。その性質上、より多くの援護が見込める打線全体の得点力が高いチームに所属している投手のほうが、このタイトルを争ううえでは有利だと考えるのが自然だ。しかし、過去の例を見る限りでは、必ずしもそうとは言えないという現実が浮かび上がってきた。
とりわけ、直近2年間のパ・リーグにおける数字を見ていくと、その傾向がより顕著に表れている。2018年と2019年に最高勝率を獲得した投手と、その所属チームの打撃成績を以下に紹介したい。なお、打撃成績の項目においては、チーム打率に加えて、投手にとっての援護点にも直結するチーム総得点のリーグ内順位を、それぞれ括弧内の数字で示している。
2018
ボルシンガー投手(千葉ロッテ)...