二刀流覚醒のシーズン。その成果として、チームに優勝という栄冠をもたらした。北海道日本ハムの先発・大谷選手が、埼玉西武打線を相手に9回1安打15奪三振の完封で10勝目。マジック1としていたチームを4年ぶりのリーグ優勝に導いた。
強打者ぞろいの埼玉西武打線を、寄せ付けなかった。最速159キロの直球とキレのあるスライダーがさえた。相手のバットが面白いように空を切る。この日は投手に専念。最後まで、エースとしてマウンドを守り切った。「優勝したことがないので」と語り、何よりもほしかった結果。それを今季1番ともいえる投球内容で成し遂げた。
歓喜の輪の中で、8度、宙を舞った栗山監督。「ピッチング、1回も褒めたことないけど、最高でした」。日頃から大谷選手には厳しい視線を送っていた指揮官だったが、この日はさすがに賛...