レギュラーという狭き門の先にある2つの勲章
指名打者制度を採用しているパ・リーグにおいても、各球団のレギュラーとしてプレーできる選手は多くて9人だ。そんな中で、年間を通して最も優れた選手を各ポジションごとに決める、「ベストナイン」と「三井ゴールデン・グラブ賞」に選ばれる選手となると、その数はさらに限られてくる。それぞれの賞のハードルの高さもあって、選手たちにとっては一つの勲章でもあるだろう。
これらのタイトルを争うライバルは、当然ながら他球団でレギュラーの座についている実力者たちだ。その競争の激しさゆえに、一般的には、打撃面、ないしは守備面において、卓越したプレーを見せなければ手が届かない賞である。それゆえに、受賞者たちはプロとして一定以上の成功を収めた選手であると考えても差支えないのではなかろうか。
そこで、今回は直近5年のパ・リーグにおけるベストナインとゴールデングラブ賞の受賞者を、「高校卒、大学卒、社会人卒、独立リーグ出身、外国籍選手」と、それぞれの最終所属によって分類(日本の教育機関出身の外国籍選手は最終所属に準拠)。大成を果たした選手たちの最終所属の割合はどのようになっているのか、調査していきたい。
全体の過半数を超える一大勢力となったのは……
まずは、過去5年のベストナインの受賞者たちを振り返っていこう。その顔ぶれと、それぞれの出身チームは以...
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