2018年、2019年と優勝を飾り、パ・リーグ連覇を成し遂げた埼玉西武ライオンズ。昨季は一度も首位の座を譲ることなくシーズンを駆け抜けたが、今季は130試合目にして首位に浮上。福岡ソフトバンクとのし烈な優勝争いの末、9月24日に優勝を決めた。今回は、特集動画「シーズンレビュー2019」で試合を振り返り、本記事では選手にフォーカス。前編は投手を中心に、後編は野手を中心に埼玉西武の2019シーズンを振り返っていく。
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当然のことながら、打線は個々の力では機能しない。それぞれの打順の選手がその役割を果たすことで、リーグ屈指の「獅子おどし打線」を形成したといえよう。そこで今回は、まずはテーマごとに選手を取り上げたい。
「獅子おどし打線」に穴など作らせなかった男
毎年、主力野手の移籍が目立つ埼玉西武。2018年オフもその例に漏れず、扇の要である炭谷銀仁朗選手が巨人へ、そしてキャプテンの浅村栄斗選手が楽天に移籍した。こうしたことから、開幕前はチームの打力低下が懸念されていたことは否定できない。しかし、シーズンが終わってみれば、チーム打率.265(リーグ1位)、174本塁打(同2位)、718打点(同1位)、134盗塁(同1位)と昨季に比肩する「獅子おどし打線」を...
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