ケガに泣かされてきたスピードスター、今季は打率3割を大きく超える
千葉ロッテの荻野貴司が好調をキープしている。打率は.335と3割を大きく超え、首位打者争いに絡んでいる。意外なことに、荻野はプロ10年目の今年まで、一度も規定打席に達したことがない。
荻野は奈良県出身。トヨタ自動車を経て2009年ドラフト1位で千葉ロッテに。即戦力として期待され、西村徳文監督(現オリックス監督)は、開幕戦から「2番・中堅」で起用。いきなり5試合連続安打、1番・西岡剛とのコンビで鮮烈なデビュー。盗塁も量産した。
この年は2009年WBCで日本代表を苦しめた韓国代表・金泰均が千葉ロッテに入団。マリンスタジアムでは韓国フードが売られるなど盛り上がったが、駆け付けたファンは、もう一人の新戦力、荻野の俊足好打に...