運命に導かれた「幕張の安打製造機」が挑む、元祖「安打製造機」の記録更新

2018.2.17(土) 11:00 パ・リーグ インサイト マリーンズ球団広報 梶原紀章
千葉ロッテマリーンズ・福浦和也選手 ※球団提供

あと38安打と迫っている通算2000本安打の記録へと注目が集中する福浦和也内野手だが、もう一つ偉大な記録を樹立しようとしている。出場試合の球団記録更新である。これまでチーム歴代1位は榎本喜八氏の2161試合。現在、福浦は2152試合出場。あと9試合で並び、10試合で長らく超えることのなかった球団記録が更新されることになる。
「え、そうなの? それは知らなかった。すごいことだけど、それはやばいね。しかし、オレはピッチャーで入ってきた選手だからね。それも二軍でも一試合も投げていない。そんな自分が球団の偉大な記録に近づいているなんて夢にも思っていないよね」
沖縄県石垣島で25年目の春季キャンプを送っている福浦は、そう言って昔を懐かしんだ。1993年のドラフト7位で、投手として入団。プロの指名がなければ大学ではなく、社会人チームで野球を続ける進路を考えていた。それでも地元球団から指名を受けて背番号「70」を背負った。1994年、鹿児島県湯之元で行われた二軍キャンプ。ブルペンでは捕手を座らせることなく、立ち投げだけで一ヶ月が終わった。それはシーズンに入っ...

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