日本の野球に適応できず、本来の力を発揮できないまま退団する外国人選手は少なくない。些細なコミュニケーションを取ることさえ難しく、あらゆる文化も習慣も違う国で、ただでさえ厳しい勝負の世界に身を置くことは、想像を絶するストレスをともなうものだろう。
しかしだからこそ、優れた適応力と柔軟な姿勢で、日本球界に長く在籍する外国人選手は信頼され、深く愛される。オリックスは9月、来日5年目のディクソン投手と、来季からの2年契約を締結することを発表した。
ディクソン投手は2006年にカージナルスと契約し、2011年にメジャーデビューを果たす。その年カージナルスはワールドシリーズチャンピオンに輝き、ディクソン投手もチャンピオンリングを手にしたが、登板したのはわずか4試合。チームが頂点に上り詰める過程で大きな役割を果たしたとは言...