川口市野球連盟などと協力、「4人の伝道師」招聘で成功事例を共有
部員不足に悩む少年野球チーム、中学校野球部の関係者に朗報だ。埼玉西武は16日、埼玉県・川口市野球連盟などと協力し、「子どもたちが野球を始め、続けることができる環境」を考えるセミナー「川口市 baseball サミット」を26日に開催をすることが決まったと発表した。
全国の野球競技者人口は2017年までの7年間で中学生が約10万6000人、小学生が約5万8000人減っており、この現状を懸念する埼玉西武は、野球を体験したことのない児童・幼児を対象とした野球型のレクリエーションを開催。「楽しさを伝える」「野球振興活動」を継続して実施してきた。同じく、野球競技者人口の減少に歯止めをかけたい川口市野球連盟の思惑が一致して実施の決定に至った。
セミナーでは、野球競技者人口に対して独自のアクションを取っている「4人の伝道師」を招聘し、成功事例を共有する。その中でも、川口市立東中学校の野球部顧問を務める武田尚大氏は、各校の野球部員不足で悩むなか、3年間で市内の野球部員を約30人増やすことに成功した強者。武田氏は率先して「坊主禁止」「父母会のお茶当番の廃止」をうたい、市内の野球部顧問に共有した結果、他校でも効果が見られ、全国では異例とも言える野球競技者人口増に繋げた。2018年度の新入部員の中で野球未経験者は40人を数え、川口市の中では野球がより「始めやすいスポーツ」になっ...