今季から倍増となる6000万円プラス出来高でサイン
長い長い交渉時間だった。午後4時に始まった福岡ソフトバンク石川柊太投手の契約更改交渉。時計の長い針が1回転しても、終わらない。ようやく右腕がハンコを押したのは、午後6時目前。交渉開始からまもなく2時間になろうとしているタイミングで、ようやく交渉がまとまった。
交渉日時が設定される前に下交渉が行われているのが、現在のプロ野球の契約更改交渉。そのため、通常は1時間以内で終わるのだが、異例の2時間近いロングラン交渉となった。交渉終了後、石川は「言いたいことを言っていった結果です。自分の立場は球団の方からも評価しづらいと思うので、話の中で擦り合わせていて、これだけの時間になった」と、交渉が長引いたワケを説明した。
今季の3000万円から倍増となる年俸6000万円プラス出来高払いで、契約を更改した石川。2時間にも及ぶ交渉で、球団にぶつけたのは“便利屋としての誇り”だった(金...