
◆パ・リーグ ソフトバンク1―2オリックス(21日・みずほPayPay)
オリックス・エスピノーザが、敵将に御礼の力投を見せた。「選んでくれた監督の前で、いい投球ができてすごくうれしかった」。球宴で全パを率いるソフトバンク・小久保監督の選抜により、自身2度目の出場が決まっていた右腕。最速154キロのツーシームを軸に7回を1失点と流れを引き寄せ、来日3年目で自己最多を更新する9勝目だ。
加入1年目の24年は前半戦だけで7勝を挙げたが、その後はシーズンをまたいで16試合連続で未勝利。5勝8敗に終わった昨季、グラブには澤村通訳に教わった「我慢」の日本語を刺しゅうした。勝敗よりも自らの仕事に集中する姿勢が結果につながり、今季は「人生初」となる最多勝のタイトルも射程圏内。「最終的に一番上に立てたら」と、リーグトップの10勝を挙げている日本ハム・加藤貴を強烈に意識した。
カード別最多の25勝を献上していた天敵・上沢にも勝利。チームとしても自力優勝の可能性が消滅する危機を回避した。「ミンナ、アイシトウヨ」。博多のお立ち台で、日本を愛する助っ人の笑顔が輝いた。(南部 俊太)