ロッテ・山本大斗「1打席に最高の準備をして迎えたい」日々の積み重ね、準備が呼び込んだサヨナラ打

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ロッテ・山本大斗(撮影=岩下雄太)
ロッテ・山本大斗(撮影=岩下雄太)

 昨季チーム日本人トップとなる11本塁打を放ったロッテ・山本大斗は今季、開幕から思うような数字を残せず、代打や途中出場で回ってきた1打席で結果が求められる中、見事に期待に応えた。

 12日のDeNA戦、2-2の8回にライトの守備から途中出場した山本は、この日最初の打席は2-2の9回二死二、三塁と、サヨナラの好機に巡ってきた。宮城滝太が1ボールから投じた2球目の外角153キロストレートを捉えた打球は、ライト前に飛んでいき、三塁走者・友杉篤輝がサヨナラのホームを踏んだ。

 山本は2日前の6月10日の中日戦の試合前練習後の取材で、「なかなかスタメンで出られていないので、もらった1打席をそのためにしっかり準備して、1打席に最高の準備をして迎えたいですね」と話していた中でのサヨナラ打だった。

◆ ファームで過ごした時間

 山本はここまで37試合に出場して、打率.172、1本塁打、5打点。5月4日に一軍登録を抹消され、ファームで過ごした時期もあった。

 “タイミングの取り方”など、常々口にしているが、ファームでもこれまで取り組んできたことを継続しつつ、「あとは福浦さんと話しながらやっていました」と、福浦和也二軍監督とマンツーマンで打撃練習、ロングティーを励む姿があった。

 「どうしてもくるっと回っちゃうので、もっと体の中で打てるように。入れ替わるイメージです」と、上半身と下半身の連動性を意識した。

 ファームでは5月17日の楽天二軍戦、0-1の3回一死走者なしの第2打席、瀧中瞭太が3ボール2ストライクから投じた6球目の106キロカーブをレフトスタンドに放り込んだ本塁打は、タイミングがバッチリで素晴らしい当たりだった。

 「アレは良かったと思います。2ストライクからだったので、2ストライクからホームランが打てたというのは、慎重にならずにいけたところはいいかなと思っていました」

 “慎重”というのは、今季の山本の打席を見ていると、4月3日のソフトバンク戦、0-2の9回一死一塁の第1打席、杉山一樹に対し追い込まれてから、1ボール2ストライクから5球目の139キロ外角フォーク、6球目の外角153キロストレート、四球を選んだ外角153キロストレートを見極め四球を選べば、4月14日の日本ハム戦でも、1-4の7回一死一塁の第3打席、達孝太に対し2球で追い込まれるも、ボールを見極め、ファウルで粘り、3ボール2ストライクから7球目の外角144キロカットボールを見極め四球を選ぶなど、外角のボールに手を出すケースが昨季に比べて減り、見極める打席が増えたこと。

 「何ていうんですかね、そこを振らないからいいというか、自分の中でボールを選んでいる気がして、選んでから振っている気がしてそこは良いのか、悪いのかわからないですが、もうちょっと追い込まれるまではボール球を振ってもいいから、ボールを選ばずに振っていけたらいいなと思っています」

 5月24日に再昇格を果たしてからは、6月2日のヤクルト戦、4-0の8回二死一、二塁の第1打席、荘司宏太が2ストライクから投じた4球目のストレートをライト前に適時打を放てば、『8番・センター』でスタメン出場した6月5日の巨人戦、0-1の6回無死一塁の第2打席、井上温大が1ボール2ストライクから投じた5球目のフォークをレフト前に弾き返す安打を放っている。

 再昇格してからの打撃の状態について「感覚的には悪くないですけど、はい。1打席とかが多いので、その中で失敗したりがある。難しいですけど今は、悪くはないと思います」と、1打席で結果が求められる中で自身の感じは悪くはない。このサヨナラ打をきっかけに、ガンガン打ちまくっていきたい。

取材・文=岩下雄太

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