【オリックス】元謙太 大病乗り越え昨年8月以来の実戦で躍動「またゼロからのスタート」支配下目指す

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紅白戦、4回2死二、三塁、右前に2点適時打を放つ元謙太(カメラ・岩川 晋也)

 オリックス・元謙太外野手(23)が10日、再起への一歩を踏み出した。宮崎キャンプ初の紅白戦に「8番・右翼」で出場し、1安打2打点1盗塁、守備では補殺をマーク。25年9月に右鎖骨下整脈血栓症と診断され、同年オフに育成再契約となった若武者。昨年8月19日の2軍戦出場を最後に実戦から離れていた。「キャンプに来ていること自体がうれしい。(試合に)出られたことに本当に意味がある」と約半年ぶりの打席で元気な姿を見せつけた。

 同点の4回2死二、三塁、カウント2―2から寿賀の6球目を捉え、右前へ決勝2点打。患部の違和感が完全に消えたわけではないが、今できるフルスイングで結果を残した。「怖さがない。全力で振れる体をしっかりつくっているので、そこが良かった」と満足そうに振り返った。

 発見が遅れていれば命に関わる可能性もある病だった。利き腕の右腕付け根から肩付近を走る静脈に血の塊ができ、血管を塞ぐことで障害が起きる病気。入院生活を経て、薬を服用しながら徐々に運動の強度をアップ。キャンプ前には一時的に薬を断ち、フルメニューを消化できるまでの状態に戻した。周囲からは「病気、してたっけ?」とうれしい声も。1か月に一度の通院は欠かせないが、支配下復帰に向けて着実に歩みを進める日々だ。

 高い守備力を誇る6年目外野手の躍動に、岸田監督は「安心しました」と納得顔。27番だった背番号は3ケタの127になった。「1がついている。またゼロからのスタートだと思っています」と前を向く。完全復活の日は、すぐそこまで来ている。(南部 俊太)

 ◆元 謙太(げん・けんだい)2002年5月17日、岐阜・多治見市生まれ。23歳。小学6年時に中日ジュニア選出。中学時代は岐阜東濃シニアでプレー。岐阜・中京高で1年夏からベンチ入り、2年夏に背番号3で甲子園出場。20年ドラフト2位でオリックス入団。通算41試合で打率1割7分4厘、1打点。186センチ、88キロ。右投右打。年俸1000万円。

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