今年もバラエティ豊かな顔ぶれに。オールスター初出場選手9名の、前半戦を振り返る

パ・リーグ インサイト 望月遼太

初球宴のオリックス・椋木蓮投手と千葉ロッテ・西川史礁選手 【写真:球団提供】
初球宴のオリックス・椋木蓮投手と千葉ロッテ・西川史礁選手 【写真:球団提供】

初の球宴に臨むパ・リーグ球団所属の9名の選手たち

 7月22日に「マイナビオールスターゲーム2026」プラスワン投票の結果が発表され、今季の球宴の全出場選手が決定した。今年の球宴が自身初出場となるパ・リーグ球団所属の選手は、投手が4名、野手が5名で合計9名となっている。

 今回は、初めてオールスターに出場するパ・リーグ球団所属の選手たちの顔ぶれと、各選手が今季残している成績を紹介。各選手がこれまで見せてきた活躍をあらためて振り返っていくとともに、初の夢舞台で躍動を見せてくれることに大きな期待を寄せたい。(記録は7月23日の試合終了時点)

チームの守護神を務めた3名と、リーグ1位のホールドポイントを挙げている右腕

 今年の球宴が自身初出場となる、パ・リーグ球団所属の投手は下記の通り。

2026年のオールスターが初出場となる投手4名の成績 ©PLM
2026年のオールスターが初出場となる投手4名の成績 ©PLM

 椋木蓮投手はプロ初年度の2022年に9回2死までノーヒットピッチングを披露し、4試合で防御率1.02と鮮烈な活躍を見せた。同年にトミー・ジョン手術を受け、2024年の復帰後は2年続けて防御率5点台以上と苦しんだが、今季は35試合で防御率2.43、リーグトップの26ホールドポイントと好投。故障を乗り越え、高いポテンシャルをついに開花させつつある。

 藤平尚真投手はプロ8年目の2024年に47試合で20ホールド、防御率1.75と好成績を残してブルペンの一角に定着。翌2025年は62試合で21ホールド12セーブを記録し、勝ちパターンとしてフル回転。そして、今季は33試合で5ホールド20セーブ、防御率1.99、奪三振率10.80、K/BB5.43と優れた投球内容を示し、守護神として相手をねじ伏せる投球を見せている。

 岩城颯空投手は2025年のドラフト2位でプロ入りし、開幕直後から試合終盤の重要な局面を任された。26試合で2ホールド18セーブ、奪三振率9.69と首脳陣の高い期待に応え、ルーキーながらクローザーとして奮闘。5月終了時点で防御率2.70と好成績を残していたが、6月は防御率9.00と苦戦。二軍での再調整を経て、後半戦で復調を果たせるかに注目が集まる。

 横山陸人投手は2024年に43試合で21ホールドポイント、防御率1.71とセットアッパーとして好投し、2025年にはシーズン途中から抑えを務めて20ホールド12セーブを記録。今季は36試合で防御率1.78と抜群の安定感を示し、現時点で堂々のリーグトップとなる25セーブを記録。自身初のタイトル獲得も視野に入る、非常に充実したシーズンを送っている。

4選手ともに今季は成績を伸ばし、キャリアベストのシーズンを送っている

 続いて、今年の球宴が自身初出場となる、パ・リーグ球団所属の野手の顔ぶれを見ていこう。

2026年のオールスターが初出場となる野手5名の成績 ©PLM
2026年のオールスターが初出場となる野手5名の成績 ©PLM

 小川龍成選手は開幕直後は二塁と遊撃を兼任していたが、4月下旬からは二塁のレギュラーに定着。4月は月間打率.283、5月は同.327とシーズン序盤に好成績を残し、一時は打率ランキングのトップに躍り出るなど大いに存在感を発揮。広い守備範囲を活かしたディフェンス面でもたびたび好プレーを披露し、攻守にわたってチームを支える存在となっている。

 水野達稀選手は4月に月間打率.294、5月に同.299、6月は同.338と安定して高打率を残し続けた。2024年から2シーズン連続で100試合以上に出場した一方で、2024年は打率.220、翌2025年は同.247と打撃を課題としていたが、今季は打率.290、OPS.774と生産性も大きく向上。替えの効かない遊撃手として、まさにチームの要の一人へと飛躍を遂げつつある。

 西川史礁選手は打率.281を記録して新人王に輝いた前年の活躍に続き、今季も打率.296と高い打撃技術を披露。前年に放った3本塁打の倍以上となる7本塁打を既に記録するなど長打力にも磨きがかかり、出塁率.363と選球眼も向上。OPSも.791と前年以上に打者としての完成度を高めており、開幕から上位打線の一角として打線をけん引し続けている。

 ネビン選手は開幕前の故障で今季初出場が5月1日と出遅れたが、その5月に月間打率.341、9本塁打、19打点、出塁率.420、長打率.729と圧倒的な成績を記録。前年5月に続く自身2度目の月間MVPに輝き、交流戦優勝にも貢献。現時点でOPS.883とハイレベルな成績を残し、ベストナインとゴールデングラブ賞をダブル受賞した前年を上回る活躍を見せている。

 西川龍馬選手は、昨季ケガも重なり打率.310も96試合の出場にとどまったが、通算1000試合出場と1000安打を達成。今季は全試合に出場し91試合で打率.285とさすがの活躍をみせている。6月は28日にプロ入り初となる満塁弾を放つなど、打率.345、出塁率.404、OPS.869の好成績を残し、チームを引っ張った。

初のオールスターに挑む9名の選手たちが、夢の舞台で見せる躍動に要注目だ

 ともに2024年から勝ちパターンの一角として活躍を続けている藤平投手と横山投手は、いずれもチームの守護神として初の球宴に臨む。大ケガを乗り越えてブレイクを果たしつつある椋木投手、地元・富山で開催される第2戦は凱旋登板のチャンスとなる岩城投手に関しても、それぞれ夢の舞台でどのようなピッチングを見せるのかに期待が集まりそうだ。

 野手では千葉ロッテの中心選手へと成長した小川選手と西川選手、埼玉西武の躍進を支えたネビン選手の3名が、初出場のオールスターでインパクトを残せるかに注目だ。また、水野選手は2024年に、西川選手は2023年と2025年にケガで出場辞退を余儀なくされたという経験を持つだけに、今回の球宴では大いに躍動を見せてほしいところだ。

 プロ1年目のルーキーからプロ10年目の経験豊富な右腕まで、バラエティ豊かな面々が揃った今季の球宴初出場の選手たち。球団を代表して夢の舞台に挑む各選手が見せてくれるであろう鮮やかなプレーの数々に、2試合を通してぜひ注目してみてはいかがだろうか。

記事提供:パ・リーグ インサイト

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