
◆パ・リーグ オリックス5―2楽天(28日・ほっともっと神戸)
オリックス・九里亜蓮投手(34)が、楽天戦(ほっと神戸)で7回を5安打2失点と好投し、1か月ぶりの6勝目を挙げた。1点を追う7回、西川が右越えへ逆転の3号満塁本塁打。広島時代、8年間ともにプレーした3学年後輩のプロ初となるグランドスラムが決勝点となった。FAコンビが投打で活躍。チームの連敗を3で止めた。
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優雅にダイヤモンドを一周した西川と抱き合い、喜びを分かち合った。「うれしかったです、純粋に。ああいうところで打ってくれて、頼もしい」と九里が拳を突き上げた。7回を2失点にとどめ、1点を追う展開で飛び出した逆転のグランドスラム。会心だった。
広島から24年オフにFA移籍。自身より1年早くオリックスでプレーする後輩から、最高の援護射撃を受けた。5月26日のDeNA戦(横浜)を最後に、4試合遠ざかっていた白星。お立ち台には投打のヒーローとして呼ばれた。25年6月27日の楽天戦(京セラD)以来となる「元カープコンビ」で“共演”。少し照れながら「ありがとう!」と真っすぐな思いを伝えた。
新たな“相棒”の存在も力に変えた。5月12日の楽天戦(弘前)から、試合用グラブを新モデルに変更。最多賞に輝いた広島時代の21年から愛用してきた小指2本入れ型を封印し、サイズもひと回り小さくした。投球時に左手をしっかりと握り、より高い出力の球を投げることが最大の狙いだ。「年々、変わっていく体に合ったグラブにできれば。やらずに失敗するより、やって失敗を…」。試合ごとに出た直球の回転数やスライダーの変化量など、細かなデータもザナックス社の担当者に提示。シーズン中では異例のモデルチェンジが、進化を後押しした。
チームはほっと神戸で初勝利し、3カード連続負け越しを阻止。2回には野球人生初の鼻血が出るハプニングに見舞われたが「止めずに吸っていました」と、ここでもタフネスぶりを見せた。「最後まで投げられなかったので、次は『もう1イニング、もう1イニング!』と思って投げたい」。エースの宮城や曽谷らを欠く先発陣。丈夫な体と心を備える「鉄腕アレン」が大黒柱だ。(南部 俊太)