
9月に右肘クリーニング手術を受けたオリックス・古田島成龍投手(26)が21日、大阪・舞洲の球団施設でブルペン投球を再開した。捕手を立たせて20球を投げ、早くも最速140キロを計測。「ひとつ(段階が)上がった。始まったなって感じ。ボールの質に関して、データを見ても手術前より全然いい」と納得顔を見せた。
20試合の登板に終わった今季を経て、術後はグラブの位置などフォームを微調整。「神経と会話して『行くぞ』と伝えている」と、キャッチボールの1球目から強く投げることも大切にしてきた。少し腕の位置を下げたこともあったが「(それだと)魅力がなくなる。真っすぐにこだわりを持ちたい」。球速以上に威力のある直球が自らの武器だと再確認し、より進化させることを誓った。
今後は1月中に捕手を座らせ、順調なら2月の宮崎キャンプで実戦復帰する計画だ。昨季は1年目ながら50試合で24ホールド、防御率0・79。「チームの力になりたいし、1軍で投げたい。(その中で)勝ちパターンが一番。飢えていますね」。「優勝級」のV字回復を見せ、再びド派手なガッツポーズを披露する。(南部 俊太)
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