ロッテ・寺地隆成「いい状況が少しずつ増えている」この夏、大活躍に期待

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ロッテ・寺地隆成(撮影=岩下雄太)
ロッテ・寺地隆成(撮影=岩下雄太)

 ロッテの寺地隆成は11日のオリックス戦、代打で安打を放った。

 0-6の7回二死走者なしの場面に代打で登場すると、高島泰都が3ボール2ストライクから投じた7球目のカットボールをセンター前に弾き返す安打。2-8の9回一死走者なしの第2打席は、入江海斗が1ボール1ストライクから投じたストレートを打ちにいき、左飛に倒れるも、打球が伸びていきレフトフェスギリギリの当たりだった。

◆ ここまでの寺地を振り返る

 寺地は高卒2年目の昨季、116試合に出場して打率.256、5本塁打、33打点、規定打席にも到達し、球団では21世紀以降の高卒2年目選手で最多となるシーズン106安打を放った。今季はバットでの活躍がさらに期待された中で、都城春季キャンプでは打撃練習では“始動”を早くして打つことを意識。守備では“正捕手”を目指していた中で、2月22日の韓国・ハンファとの練習試合をきっかけにサードでの出場が増えた。

 オープン戦は打率.208だったが、「チャンスで打てなかったりしますけど、与えられた役割、仕事をしっかり全うしてチームの勝利に一番にしてやっていければなと思います」と、開幕を迎えた。

 開幕してからは左投手に対して、「得意だなというのは特にないですけど、自分の中でもピッチャーに対して入っていきやすいなというのはあります」と、一時驚異の打率.462をマーク。

 左投手だけでなく、4月7日のオリックス戦から4月11日の西武戦にかけて5試合連続安打をマークし、4月11日の西武戦後には打率.333まで上がった。藤原恭大、西川史礁とともに、打線を引っ張っていくかと思われたが、4月15日の日本ハム戦に5打数0安打に終わると、徐々に打率が落ちていく。

 それでも、4月18日の楽天戦、0-0の初回無死一、二塁の第1打席、ウレーニャが2ボール2ストライクから投じた138キロスライダーをセンター後方のフライアウトは打ち取られたものの、捉えた当たりがアウトになることも多かった。「僕の感覚的にも悪くは感じませんでしたし、追い込まれた中でしっかり捉えられたのはしっかり評価すべきところ部分かなと思います」と振り返る。

 4月28日の楽天戦では、1-0の6回無死走者なしの第3打席、「左の方向にヒットは去年に比べて少し増えてきたのかなと感じますけど、その中で長打が少なかった。1本出たのは自分の中でも自信につながってくるのかなと思います」と、荘司康誠が1ボール1ストライクから投じた外角のストレートを“逆方向”に本塁打を放った。

 4月29日の取材でも「良くも悪くも、めちゃくちゃ調子が悪いという感じはないですし、感じは別に悪くないので、ここから少しずつ上げていければなと思います」と話しており、調子を上げていくかと思われたが、4月を打率.232で終えると、5月は打率.095と苦戦。交流戦が始まってからも状態が上がらず、6月10日に一軍登録を抹消された。

 6月16日のオイシックス戦の試合前練習では、福浦和也二軍監督とマンツーマンで打撃練習に励む姿があった。

 福浦二軍監督から受けていた指導は“下半身”と“上半身”の連動性の部分だったのだろうかーー。

 「そこもそうですし、上半身の使い方はそんなに悪くなかったんですけど、下半身が使えなかった。まずは下半身を固めることをやっていました」

 同日の2-8の8回無死走者なしの第4打席、細谷怜央が3ボール2ストライクから投じた7球目の外角146キロストレートを左中間フェンス直撃の二塁打は打球がグングンと伸びていった。

 6月19日のハヤテ戦でも、0-0の初回二死走者なしの第1打席、野村裕樹が2ストライクから投じた140キロのストレートをライトへ捉えた当たりは滞空時間が長く、打球が伸びるライトへの本塁打だった。

 6月30日に再昇格を果たすと、同日の楽天戦から3試合連続安打を放った。7月3日のソフトバンク戦を最後に安打が出ていなかったが、10日の試合前打撃練習では左の打撃投手から左中間に鋭いあたり、バックスクリーン左に突き刺すあたりを放っていた。

 「打ちにいくときに前に突っ込みすぎるところがあったので、後ろにそり返るじゃないですけど、それくらいのイメージで今はちょうどいいのかなという感じがします」

 都城春季キャンプから始動を意識していたが、今は「一番はタイミングだと思っているので、そこは変えずに。始動の部分は今日(取材日の7月10日)のバッティングの中で良かったんじゃないかなと思うので、そこは引き続き続けていきながら。あとは体の使い方を修正していければなと思います」と説明した。

 「内容が良かったり悪かったりというのもあるんですけど、落ちる前のバッティングに比べたら、いい状況が少しずつ増えている。そこは継続できればなと思います」と前を向く。

 飛躍が期待された今季、前半戦は思うような成績を残せなかったが、シーズンをどう終わらせるかが大事。寺地の打撃技術を考えれば、何かをきっかけに再び復調する可能性がある。「自分の成績もそうですけど、チームの勝利が一番だと思っているので、そこは忘れないように。且つ自分の成績もそれに伴っていけるような活躍していければと思います」。チームにとっても、寺地にとっても最高の夏にしてみせる。

取材・文=岩下雄太

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