
◆パ・リーグ 西武4x―3日本ハム(26日・ベルーナドーム)
のけぞるような豪快なスイングから、西武のアレクサンダー・カナリオ外野手(26)の弾丸ライナーが左翼席へ突き刺さった。同点の9回先頭。日本ハム・上原の150キロ直球を強振し、サヨナラ弾となる7号ソロを放った。「ウッス」とお立ち台で軽くあいさつしたヒーローは、来日初どころか「人生でサヨナラ本塁打は初めてだったので本当にうれしい」と喜びを爆発させた。チームは今季4度目の劇勝で連敗を3で止め、降雨により試合のなかった2位・ソフトバンクとのゲーム差を2とした。
こちらも初体験の4安打で、主役となった。1点を追う初回先頭では左前安打で出塁。3回1死二塁では、伊藤の133キロスライダーをはじき返して同点の中前適時打を放った。2点を追う7回には2死から右前安打を放って出塁し、4番・ネビンの値千金の同点2点適時打につなげた。
異国での奮闘の陰に、頼れる先輩がいる。来日1年目のドミニカンにとって、昨年から日本でプレーする3歳上の主砲ネビンは「メンターのような」存在。「彼の方がメジャーの経験も長い。日本のピッチャーのこととかをアドバイスしてくれる」と、助言に背中を押されている。
交流戦では球団初の優勝を飾るも、前カードでは最下位・楽天にまさかの3連敗。首位陥落も危ぶまれる中での勝利に、西口監督も「(カナリオが)本当に起点になってくれたし、いい働きをしてくれた」とたたえた。「野球は全てがうまくいかないし、負けるときもある。だから勝てたことがうれしい」とほほ笑んだカナリオ。助っ人2人に引っ張られ、西武が再び息を吹き返した。(大中 彩未)