
オリックスが25年7月4日以来、292日ぶりの単独首位に立った。「一年間、投げ抜くことが大事だと思う。一喜一憂しないように」。まだ22試合を消化しただけ。7回1失点で開幕2連勝を飾った曽谷は「来週、しっかり勝てるように」と表情を引き締めた。
今季初登板だった14日の西武戦(京セラD)で初白星。うれしいメッセージが届いた。「初勝利、おめでとう。野球を楽しんで!」。3月のWBCで出会った菊池(エンゼルス)からだった。大会期間中には、サイン入りで著書もプレゼントしてくれた偉大な先輩だ。
勝利した翌日は宮城と顔を合わせ、祝福の握手を求められた。左肘の負傷で離脱しているエース。笑みを浮かべながら、ねじるように右手を差し出してくれた。同じ左腕として尊敬できる1学年下の後輩。明るく振る舞おうとする姿に、胸が熱くなった。この日はわずか2安打、9奪三振と圧倒。岸田監督を「素晴らしい投球」と、うならせた。試合後も「切り替えて」と強調した向上心の塊。容易には崩れない。(長田 亨)