2012年オフに中島選手(現オリックス)が米球界挑戦のために退団して以降、埼玉西武にとって遊撃手のレギュラー選手の固定は急務となっていた。そこに2017年、一人の救世主が現れた。それが源田選手であった。
新人ながら開幕スタメンを勝ち取ると、以降は遊撃のポジションが源田選手の定位置となっていった。そして、迎えた今季最終戦。源田選手は史上二人目の新人での盗塁王と1961年の徳武定之氏(国鉄)以来の56年ぶりとなる新人でのフルイニング出場の可能性を残しながら、プレーボールを迎えた。
北海道日本ハムに3点を先制されて迎えた1回裏の第1打席。無死2塁の好機で、先発の吉田投手の144キロの内角の直球を捉えると、打球は右中間を真っ二つに破る適時三塁打。この三塁打はパ・リーグ新人記録3位タイとなる10本目の三塁...