千葉ロッテの「持ってる男」。加藤選手はチームの明るい未来を導けるか。

2017.9.30(土) 00:00 パ・リーグ インサイト 望月遼太

プロ初打席で強烈なインパクトを残してから4年。プロの高い壁に挑み、その都度挫折を味わってきた若武者が、ついに飛躍のシーズンを迎えた。リーグ最下位に沈む千葉ロッテの打線の中で気を吐く加藤選手。今季は文句なしで、キャリアハイの数字を残している。
上武大学出身の加藤選手は、2012年にドラフト4位で千葉ロッテに入団。ルーキーイヤーの2013年に、史上7人目(ルーキーでは史上2人目)となるプロ初打席初球本塁打を放って鮮烈なデビューを飾る。その年のフレッシュオールスターでも先制2ランを決めてMVPに輝き、クライマックスシリーズでも初打席で3ラン。思わず「持っている」と言いたくなる離れ業をやってのけ、プロ初年度からその存在をド派手にアピールした。
2年目には98試合に出場して打率.253を記録するなど、早くも一軍レギュラーの座を手にしつつあると思われた加藤選手。しかし、翌年は攻守で壁に直面し、一軍出場はわずか21試合に終わってしまう。続く2016年も一軍定着を果たすことはできず。スイッチヒッター、俊足、パンチ力、広い守備範囲など、持ち前の能力をなかなか成績に結び付けられずにいた。
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