淡々とした言葉だが、リベンジへの闘志がみなぎった。埼玉西武が17日、福岡ソフトバンクにサヨナラ勝ち。16日、眼前で福岡ソフトバンクのリーグ優勝を目の当たりにした牧田投手は、お立ち台で「絶対にやり返します」と力強く誓った。
8回、先頭の山川選手が岩嵜投手の直球をバックスクリーンに運んだ。「沖縄からおじいちゃん、おばあちゃん、おかあさんが来ているので、目の前でホームラン打てて最高の気分です」。成長著しい埼玉西武の新4番が、家族の声援も力に変え、試合を振り出しに戻した。そして延長10回から登板した牧田投手が、4番・柳田選手、5番・福田選手を連続三振。松田選手に安打を許したが、無失点で切り抜けて流れを作り、直後のサヨナラ劇を生んだ。1死満塁、ベテランの栗山選手の押し出し四球でサヨナラ。辻監督も「ウチはひとつも負けられない。勝てて良かった」と、試合後、勝利を喜んだ。
屈辱を、ポストシーズンで晴らす。牧田投手は、選手を代表して言った。「もう何回も(目の前で胴上げを)見ているので、CSでは逆に見せてやろうと思います」。チームは2008年にリーグ制覇を果たして以降、優勝はなく、しかもその後9年間で5回も敵チームの胴上げを見ている。前夜に歓喜のビールかけをした福岡ソフトバンクだが、この日もスタメンはベストメンバー。だからこそ、勝つことに意...