福岡や大阪の地でいくつものアーチを描いてきたその打棒は、35歳になった今も不変だ。今季途中から千葉ロッテの一員となったペーニャ選手が、9月6日の埼玉西武戦でシーズン10本塁打に到達した。6月に加入してからしばらくは快音が聞かれず苦しんでいたが、8月以降だけで2桁本塁打を記録する大爆発で、チーム全体を上昇気流に乗せている。
2004年にはMLBで26本塁打をマークするなど、長距離砲として鳴らしたペーニャ選手。2012年に福岡ソフトバンクに入団すると、そのシーズンにリーグ3位となる21本塁打を記録して自身の長打力を証明する。オリックスに移籍して迎えた2014年は、リーグ2位となる32本塁打を放つ活躍を見せ、チームが優勝争いを演じる上で重要な役割を果たした。
翌年に移籍した楽天でも17本塁打を記録したが、結果的には3年連続で自由契約。そんなペーニャ選手に今季白羽の矢を立てたのは、福岡ソフトバンクに移籍したデスパイネ選手の穴を埋められず、長打力不足に悩んでいた千葉ロッテだった。今季6月に久々の来日が決定し、苦しむチームの救世主として大きな期待が...