「左」の若獅子の意地を見せる。悔しさを糧に、シーズン終盤に気を吐く埼玉西武の3選手

2017.9.9(土) 00:00 パ・リーグ インサイト 吉田貴

シーズン終盤戦、リーグ2位争いを何としてもものにしたい2位・埼玉西武。春から戦い抜いている主力選手に疲労が目立ち始める中、ファームから昇格した3人の左打者がそれぞれ存在感を見せ付けている。そこでここでは、終盤戦のキーマンとなる可能性を秘めた3選手を取り上げていきたい。
1人目は、怪我からの復帰を果たした森選手だ。昨季は107試合に出場し、打率.292、10本塁打という好成績を残した森選手は、今季も主力としての活躍が期待されていた。しかし、開幕前の第4回「ワールド・ベースボールボール・クラシック」強化試合で、左肘を骨折。長期離脱を余儀なくされ、「思い通りにできない日が続いて、(気持ちの)浮き沈みが激しい時期が長かった」と語るほど、もどかしい日々を過ごした。
しかし、8月8日にファームで約5カ月ぶりとなる実戦復帰を果たすと、復帰2戦目で豪快なアーチを描く。3戦目でも快音を響かせ、即一軍昇格を決めた。スタメンで出場した8月15日の楽天戦では、ファンの大歓声に迎えられて向かった第1打席、「初球はフルスイングすると決めていた」との言葉通りに初球を振り抜く。打球は鋭く二遊間を破り、復帰を待ちわびたファンの期待に最高の...

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