10月25日、都内で「2018年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が開催された。パ・リーグ6球団は合計56選手(育成12選手を含む)を指名しており、それぞれの思惑が透けて見えた。各チーム事情と照らし合わせながら、アマチュア野球に詳しい菊地選手こと菊地高弘氏が今年のドラフトを総括する。
上位3球団の指名選手は…
【埼玉西武】
12球団で唯一の単独1位指名に成功して、即戦力右腕の松本航(日本体育大)を指名。2位で将来性十分の大型右腕・渡邉勇太朗(浦和学院高)に、下位の6位では完成度の高い森脇亮介(セガサミー)と、課題の投手陣を補強できた。
ポイントは3位の山野辺翔(三菱自動車岡崎)。仮に浅村栄斗がFA移籍したとしても、すぐ後釜に据えられるだけの実力がある内野手だ。キレのある身のこなしの二塁守備に、強振もチーム打撃もできる打撃スタイル。浅村のような一発の脅威はないものの、打線につながりを生む貴重な存在になるはずだ。
さらに、埼玉西武に入団した選手は外崎修汰や源田壮亮のように、アマチュア時代よりもスイングに力強さが増す傾向にある。山野辺も環境に揉まれ、グレードアップすることを...