残りものには福がある!? 過去10年の“外れ1位”はどれだけ活躍しているか?

2018.10.25(木) 15:55 Full-Count 広尾晃
2010年に“外れ1位”で東京ヤクルトに入団した山田哲人※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)

過去10年、“外れ1位”で計55人が指名されている

 10月25日、都内のホテルで、運命のドラフト会議が行われる。今年も、根尾昂や小園海斗などに複数球団が入札し、重複指名となることが確実な情勢となっている。そうなれば、交渉権の行方はクジ引きに委ねられ、クジに外れた球団は「外れ1位」を指名することになる。
 各球団の編成担当がドラフト会議前のシミュレーションで一番頭を悩ませるのは、この「外れ1位」の想定だろう。意中の選手を外した場合、どの選手を指名するか。単純に2位以下で指名予定だった選手を繰り上げるのでは成果としては物足りない。他に抽選を外した選手は一体、どの選手に流れるか。再び競合を覚悟するのか、それとも他球団を出し抜いて指名できるか。スカウトたちの情報戦がモノを言う。その時になってみないと、決まらないケースもあるだろう。
 過去10年で120人の選手がドラフト1位で指名されたが、このうち実に55人が「外れ1位」。ただ、その顔ぶれを見ると「本命は外したが、収穫はあった」といえるケースも多い。12球団別に、過去10年の外れ1位を見ていこう。まずは、パ・...

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