大味な試合も、勝負を左右したのは四球と好返球だった【最終決戦、運命を分けた1プレー】

2018.10.20(土) 10:50 中島大輔
福岡ソフトバンクホークス・上林誠知選手(C)PLM

「あそこのフォアボールが3点につながっているので。1点でも2点でも(失点が)違っていたら、ゲーム展開的に違っていたと思います」
「2018 パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージ第3戦で福岡ソフトバンクの上林誠知に先制3ランを浴びるまでの場面で、埼玉西武の先発・榎田大樹が最も悔いを残したのは一つの四球だった。
 0対0で迎えた3回無死1塁、9番・甲斐拓也は送りバントを2度ファウルにしたが、榎田は制球を乱して歩かせてしまう。無死1、2塁から1番・川島慶三がきっちり送り、1死2、3塁で打席に2番・上林を迎えた。
 32歳、プロ8年目でCS初登板の榎田は、初回から持ち前の粘り強い投球で走者を出しながらも無失点でしのぎ、3回のピンチでは「1点は仕方ない」と割り切っていた。
 一方、上林は「第1戦で左ピッチャー(菊池雄星)を打っていましたし、いいイメージで...

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