軸となりつつある、若獅子左腕。埼玉西武・菊池投手、覚醒の時?

2016.6.1(水) 00:00 パ・リーグ インサイト
メットライフドーム(C)PLM

勢いがついてきた。埼玉西武先発の菊池投手が7回無失点で5勝目。5月18日、25日に続き3連勝で自身の成績も5勝5敗の五分とした。今季完封勝利はないが、この3試合で20回連続無失点と安定感を発揮している。
7回2死1,3塁、エリアン選手に渾身の153キロ直球。この日11個目の三振を奪い、御役御免となった。味方打線が6回にメヒア選手の適時打と、浅村のド派手な満塁弾で強力援護。相手先発の石田投手と緊迫した投手戦を展開していた左腕も「必ず打ってくれると信じていたので、気持ちを出して投げていた」と振り返り、得点が入るたびに何度もベンチでガッツポーズを作った。
2010年に6球団からの1位指名を受け、指名権を得た埼玉西武に入団。素質、実力は誰もが認めるところで、一軍での活躍の場はたびたびあるものの、菊池投手にとってここまで壁となっているのが「2桁勝利」だ。2013年、15年に記録した9勝が最高。「いつもいつも10勝と言って、9勝が2回。10勝を通過点にできればいい」。開幕前にこう意気込み、15勝を目標に掲げた。そんな左腕に田邊監督も大きな期待を込め、初の開幕投手へ指名。4月はなかなか勝ち星に恵まれなかったが、ここまで先発ローテーションを守り、この日、ついに白星が追いついた。「最近の雄星は落ち着いている。バタつくことがない。冷静にできている」と、指揮官の信頼感も強ま...

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