プロ野球はオフシーズンに入ったが、冬にシーズンインするというスポーツも少なくない。ラグビーの国内トップリーグ「リーグワン」もそのひとつ。そこで今回はラグビー界屈指のプロ野球ファンである、東京サントリーサンゴリアスの若手フランカー・下川甲嗣選手に、プロ野球の思い出やリーグワン開幕への意気込みを聞いた。ラグビー日本代表での活躍も期待される下川選手が語る“ホークス愛”に注目あれ。
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松中信彦の満塁ホームランに魅せられて
――幼少期からプロ野球、特にホークスファンだったとのことですが、その頃の野球観戦の思い出をお聞かせいただけますか?
僕が野球好きになったのは、地元にホークスという球団があったことが大きいです。実家がヤフードーム(現みずほPayPayドーム福岡)から自転車で10分ほどの距離にあったので、身近な存在でした。家では平日でも毎日、夕方遊びから帰ってきたら6時のプレイボールに間に合うようにテレビで見ていましたね。現地で見たなかで一番記憶に残っているのは、2011年の「パ・リーグクライマックスシリーズ ファイナル」第2戦、ホークス対ライオンズの試合です。8回裏、二死満塁の場面で、松中信彦選手がルーキーだった牧田和久投手から満塁ホームランを打ったんです。それをバックネット裏で見ていたのを鮮明に覚えています。
―― それはすごいシーンをご覧になりましたね。その頃は野球観戦のどんなところに魅力を感じて...
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